the BLACK Pirates

Buccaneer's LOG 海賊ブラック団の日誌

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翻訳者あとがき noMan

奴の作文を読めるよーに直してて、気付いたことがある。
ジャックは、大きな見落としをしている。

こうは考えられないだろうか。
ニブルヘム家の Noelの本は、ヒスロスの火口に落ちた。
それを引き上げるために、耐熱ゴーレムが用意された。

そして Noelの本が500年後のプロト・ニブルヘムの姿だったと
仮定すれば・・・それは適格者の魂を食らうことで真の力を発揮する。
この場合の適格者とは、Valmorが復讐を誓ったミスティックアーツ本家の末裔、Noelその人であると思われる。

1年前の時点で事の重大さに気付かず、皆に伝えていないのは
ジャックのミスだろう。ま、バカの限界ってところだな。。。

さて、もはや手遅れなのだろうか? それとも・・・
恐ろしい想像だが、今も Noelは逃げ続けているのだろうか?
たった一人で。

N.Hatimanは、いまだに消えた魔女を探しているとも聞く。
だが、何も知らずに手探りでやってるのは私もジャックと同じだし――
全くの見当外れと言うこともありえる。 これ以上は分からないな・・・
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Noel ~ニブルヘルの魔女~ 5.

10『耐熱ゴーレム』

ここでも、当時の会話をそのまま載せよう。
(※このログは紛失)

次の日も Fayと語っていると、村人のセラフが慌てて飛び込んでくる。
サーペンツホールドで「御神体を持ち去ったやつら」の船を見かけたと
いうのだ。(オーク達のこと)

俺は Fayとサーペンツホールドに向かい、Fireの迷宮で FIREresistGというゴーレムを、その先のロストランドで Orcship Chaos-Wind という船を見つける。

しかしその後、FoAの行方はようとして知れなかった。



11『現在』

――そして、今。
「たしかここだ。でも、今はもう、何もないな」

俺は、Noelの住んでいたトリ沼に立っている。
もうEDGEも、Emblioも、MIZUKIもいない。彼らは去っていた。
変われないのは俺だけのような気がした。

「そうですか・・・ありがとうございました」
代わりに横にいるのは、アーサー王の円卓の騎士 Milstinだ。
N.Hatiman と名乗る男が、彼らの前に現れたという。

長く平和だったMinoc北にも、戦乱の影が忍び寄ってきていた。
俺は関係がなさそうだ、と断りながらも、N.Hatimanについて
俺が知っている事を知らせる事を約束した。

そう、俺はこのまま一切を忘れる事もできた。

だが、奇妙な事に・・・新たな魔法は、現実のものとなり・・・
世界には、魔都と呼ばれるものが出現した。

果たしてオーク達は、奴らが望んだ世界の扉を
開く事ができたのだろうか?


俺には分からない。


                       ――おわり――

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Noel ~ニブルヘルの魔女~ 4.

9『その後の話』

それから数日して、親不孝亭に伝言が届けられた。
Coveの村長 Fayが、俺とNoelに会いたいというのだ。

すまない、整理がつかないので、ここではその時の会話を
そのまま載せることにする。(※このログは紛失した)
ただ、ごくプライベートな部分はFay村長の名誉のために、
略す事にする。読みづらいが我慢してくれ。

大筋を話すと、

N.Hatiman はここCoveの出身だった。
俺は Fayから莫大な金を授かる。それは Hatimanが個人的に
工面しておいた金で、参加した冒険者たちへの報酬だった。
俺は Chack Jandy の最期の仕事として、これを数ヶ月に渡って
配って歩く事になる。

そしてまた、俺は Hatimanから彼の愛用の剣と(Noelが作ったもの。
彼女は本来、鍛冶師なのだ)驚くべき内容の手紙をもらう。
彼との約束があるので、ここで内容を書く事はできないが・・・
これは今も、俺の銀行の貸し金庫に収まっている。

さらに、Fayは Valmor とミスティックアーツの論文のこと、
500年前の謎の本、プロト・ニブルヘル と 9thSpell について語る。

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Noel ~ニブルヘルの魔女~ 3.

5.『裁きの日』

武器を預け、法王庁の先導に従って裁判所へ向かう。傍聴人には俺が選ばれた。 MIZUKI は後方支援、新たに仲間になった Embrio とEDGE は裁判所の警備だ。
「こら筋肉頭!ちゃんと実況するんだよ!」 IRクリスタルでね
「人も随分集まったな」「ああ、警備の方は任せといてくれ!」

裁判は、異端審問官 Dark Moon が余すところ無くNoelを糾弾し、全く一方的に進んだ。もはや有罪は確定・・・と思われた頃、裁判官が言った。

「さてニブルヘムのNoelよ。何か弁明したい事はあるかね?」
「あ、あのっ、裁判長様、お話したいことが・・・」
「うむ、被告人の発言を許す。」

「・・・数日前に、
 Dark Moon卿は FoAのオークと密会しています。証人もいます。」
「なんと!それはまことか?」
「この期に及んで何を言うかNoel!
 裁判長、魔女に騙されてはなりませんぞ!!」

「――その証人とは・・・この私だ!Dark Moon!!」
「ぐっ!は、Hatiman、貴様・・・!」

異端審問官 Dark Moon こそ、FoA の手先だ!
最初の Noel投獄から、奴は裏切り者だったのだ――

互いの立場という壁を越え、遂に真実に辿り着いたN.HatimanとNoel。 それは裁判の席上、まさに土壇場での逆転劇だった。Dark Moon は詭弁を弄して取り繕うが、病身のはずの法王も現れ、事件は一件落着するかに見えた。

・・・本物の法王の死体が、床に投げ出されるまでは。
「フハハハ、貴様らのいう法王とは、これのことか?」 ドサッ
「!!!!」 

キュィィィィ・・・ン 「くっ、まずいぜ」
裁判所 中央の空間が発光し始める。「――ソコを動クナ!!」

開いたゲートから次々に現れる、FoAのオークたち。 俺はAPBの底に予備の武器を忍ばせていたが、いかんせん相手の数は多すぎた・・・
Noelや他の傍聴人たちと共に、牢獄へと連行されていく。

だが、外の傭兵達が異常に気付いたのか、FoAの命令系統に手違いでもあったのか・・・一瞬、牢へ続く渡り廊下で俺たちへの見張りが手薄になる。Noelが叫んだ。
「ここは私が何とかします。あなた達は早く逃げてっ!」

それからは、乱戦の連続だった。

戦っている俺の耳に、まだ繋がっていた傍聴人用のクリスタルから N.Hatiman と Noelの会話が聞こえてくる。

Hatimanは、GEO の傭兵Eric Rideと共に牢獄へ突撃、囚われの Noelに Polymorph のスクロールを渡して、逃がそうとしているようだ。 彼は Noelを逃がすことには成功したが、逆に自分が捕まってしまった。

/ 私の事は構わん!逃げてくれ、Noel
/ Hatimanさん!
/ ぐっ・・・! はは、どうやらここまでのようだな・・・
 どうやら私は、魔女に魅入られてしまったらしい・・・
 だが、それでもいい。Noel、私は君のことを――

「/ ば、ばかっ!このクソHatimanッ、おい、諦めるんじゃねえっ!」

俺も何かクリスタルに向かって怒鳴っていたが、何を言ったのかは正確には覚えてない。どちらにしろ、それから2度とクリスタルに N.Hatiman の声が響くことはなかった。



6『反撃』

「おい、撤退だってよ。どうする?」 ガキンッ と槍を交えながら EDGE が言う。敵の対応に手一杯な俺は、返事ができない。

と、突然 戦線が大きく乱れた。「――あれは、FAW ?」
怒涛の進撃を始めるFAWの戦士たち。今回の獲物は・・・ありがたいことに、俺達じゃなくてオーク共のようだ。

「――なあ、お前が呼んだのか?Emblio」 そういう俺に、 ※
「ばかいってんじゃねー。」 歯をむき出して笑う Emblio。
「俺がいようがいまいが
 ――奴等は勝手に動くさ。そうゆうふうにできてる。
 ・・・へっ、単に歯ごたえのある方を選んだ、そんなとこだろ」

「げ!やば」「・・・こっち来るぞ。」 背後から FAW に押された FoA のオーク達は、こちらに押し寄せてきた。 「ぶわっ!」

散り散りになり、気がつくと1人になっていた。 確か、撤退命令がでてたはずだ。俺は魔法ができないので、馬でムーンゲートに向かうことにした。2騎、追ってくる。

俺は逃げ、相手が適度にバラけてきたところを迎え討つ。1騎斃して、1騎は見失った。・・・いや、見逃してもらったというところか。 そういえば、この事件で俺が倒せたのは、結局この1騎だけだった。

(※ Enblioは、FAWの悪名高き首領 ENNの裏の顔だという噂があった)

Minoc 北の SSTに乗り入れると、数十の兵が集まり、作戦を練ってるところだった。中心に Noel の姿も見える。目標は、N.Hatiman の奪還だ。

だが、オーク共の守りは堅かった。 以前 脱獄に使った抜け道も、上にたくさんのデーモン教徒が待ち構えていて使えない。 そこで俺達は守りの薄い所を探り、Yewの街の海岸から、たくさんの船で乗り込むことにした。

地上軍に正面から攻撃してもらったところで、刑務所がそびえる岸壁に近づく。 「――合図が出た! いくぞ!!」 Hatiman奪回軍は大波となり、牢獄の壁に押し寄せていった・・・




7.『人間たち』

1階の隠し扉から牢屋に突入する。予想以上に守りは手薄だった。 2階にもHatimanがいないと分かると、兵たちは狭い渡り廊下をどんどん先へ進んでしまう。ちょっとマズいな、と思った。

悪い予感は当たるもので、奴らは呪文を集中できる大部屋の戸口に大挙していやがった。 が、攻撃してはこない。 代わりに扉が空くと・・・先頭をきって突入したはずの Noelが現れた。

「冒険者のみなさん。 これ以上、あなた達が犠牲になることは
 ありません。ここは引いてください」

兵に動揺が走った。「?何を言ってるんだ Noel!」「裏切ったか!」
そして、いっそう青白い顔で、彼女は告げたのだった。

「もう戦う理由が無いのです。Hatimanさんは死にました」

こんな時でも、彼女は実に合理的だった。 だがそれは世間一般の人としてであって、戦いに身を置く者のそれではない。 Noelさえ敵の手に陥ちなければ負けではないのだ。

劇団アルカナの首領 GenAnが一計を案じ、Noelに剣を向け人質に取った。 
「オーク共よ、この娘が大事なのであろう!おとなしく引くのだ!!」

オークの代表はその所業をあざ笑った。
「ククク・・・人間トハつくづく愚かなモノヨ――裏切り、疑心ニ
 苛マレ・・・何も分かってはオラヌ。虫けら以下ダヨ、オマエ
 タチハナ」

「――Hatimanは、」 何かが俺を駆り立てていた
「Hatimanは、人間だったぞ!!あれが人間だ!! 文句あるか!!」

「フン、ダカラドウシタ。アヤツのよーにどんなにキレイゴトを
 並べたトテ、所詮偉大なる我等オークの前ニハ、お前ラなど儚い
 イキモノに過ぎん」
「一ツノ鍵。一ツノ本。魔都の門は開ク。全ては予定された事ダ」
「だから、本は燃えたっていってるだろうが!!」
「ククク、9thスペルの前には、ソンナ些細な事象ナド大した意味は
 モタンヨ」
「何いってやがる。確かにあれはヒスロスの火口で――」
「ナニ!!」

「・・・今、ヒスロスの火口とイッタナ?! ソウカ、ソコニアル
 ノカ。クックック・・・ヒャーーーッハッハッハ!!」

・・・まじい。俺は何か、とんでもなく口をすべらしちまったらしい。

「コレデ全テ揃ッタ!!アヴァン***への道は開けたノダ!!
 フハハハ、コロセ、殺セェェェェーーーーー!!!!!!!!」

そいつに斧をぶっ刺すより早く、えらい数の魔法が俺に集中した。




8『敗走』

「・・・気がつかれましたか?」
意識が戻るとデーモン教徒の gomorrah が覗きこんでいた。
「お久しぶりですね・・・お元気そうで何よりです」
「へっ、皮肉かよ・・・?」

今は敵同士だが、かつては彼らと共に戦ったこともあった。
結構いい奴らなのだ――教義を振りかざしてる時以外は。

「あなたに、個人的な恨みはありませんからね。でもここは危険です。
 他人に見られたら、私はあなたを殺さなければならない」

ゲートを開くと、俺を促す。「…悪いな」
言われるままにくぐると、バシュ、と背後で空間が閉じた。
SST酒場の前だった。

「よう、散々だったな。」
「くそ、あいつら。次はただでは済まさん!!」
杯をあげる Eric Rideや Tomo爺にまじって、俺もエールをあおる。

苦い酒だった。




≪人物/ギルド解説≫
 Jack Shandy:俺。日給80GPの傭兵。当時はVPK
 MIZUKI:VPKのGM。
 EDGE : VPKの一員。槍使い。
 Embrio : VPKの一員。魔法が使える。FAW首領の裏の顔という噂もあった。
 Noel:ニブルヘム家の娘で、ある禁断の『本』の元所有者。
    異端の魔女として投獄されていた。
 N.Hatiman :法王庁の騎士。
 Dark Moon :法王庁の異端審問官。
 赤ローブのオーク:FoAの一員。様々な謎の言葉を残す。
 Mazelgh :法王庁に捕まったFoAのオーク。
 GENちゃん:デーモン教の教祖。Jackとは古い知り合い。
 gomorrah : デーモン教の一員。
 Mystar :Jackの友人。
 
 VPK:傭兵団。
 法王庁:B*I。異端者の裁判、処刑を行う。
 J+K :正義の騎士団。法王庁に協力する。
 SST :比較的中立なギルド。酒場を経営する。
 GEO :ヘビを崇める宗教団体だが、中立を保っている。
 FoA :オークギルド。Noelの周囲に暗躍する。人間の排斥を願う。
 デーモン教:DDK。デーモンを崇める宗教団体。
 FAW :強力な武力集団。時にデーモン教と同盟。

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Noel ~ニブルヘルの魔女~ 2.

3.『オークたち』

Yewの監獄。Noelの裁判の日、5/18は10日後に迫っていた。
「すまない、ダメだったよ」 「そうですか・・・」
Noel に、依頼の失敗を告げる俺。
そこへ、赤いローブをまとった、FoAのオークが現れた。

「5/18 ワレワレハ全勢力デ ココヲ包囲スル。
 ・・・ノエル、オマエはコロサセン。本もナ」
「本!?」
「ホウオウチョウのコワッパにはダマッテオケ。ソレガ懸命だ」
「待ちなさい。本とはどういうことです?」
「一つの鍵。一つの本。魔都のモンは開く……その時は近い。」

数々の謎の言葉を残し、そいつの姿はかき消すように消えた。
そこへ、法王庁の騎士 N.Hatimanが、FoAの捕虜 Mazelgh を連行してきた。こっちのオークは、Noelの裁判後に処刑が決まっている、らしい。

「がはは。
 FoA信者の魂は、必ず復活するのだ。人間が消えた新しい世界に」
「だまれ!貴様ら狂信者が行く先は、天国ではなく地獄だ!」

思わず怒鳴る N.Hatiman に、Mazelgh はこう言い放った。
「この世こそ地獄になるのだ」

そしてMazelghは隣の牢に収監され、夜毎 Noelに囁きかけるのだった。
「いいかノエル。魔女裁判に無実などない。
 死か、我々に着くかだ……」

----------
次の Noel の依頼は、今度はFoAの拠点を探せと言うものだった。
「Coveの村長 Fay が知っているかもしれない」という手がかりはあったが…彼に会うことは叶わず、俺はまた、ブリタニアの残りの区域をしらみつぶしに探索し始めた。

そんな俺を見かねたのか――いや、単に回りくどいことが嫌いなだけだと思うが・・・(汗) MIZUKIは俺を数段上回る、直接的な行動に出た。牢屋に再び現れたFoAの赤ローブのオークに、こう言いやがったのだ。

「GHの在りかを教えなさい。」
「フフフフ・・・面白い奴らダ。ダガ言ってオコウ。
 我々ハドコニデモイル。GHを探したとて、ドウセあるのは石ダケダ。
 誰モいはしないゾ。」
「それがオークか」
「ククク・・・今夜、月ハデテイルカ? 時は近イ・・・貴様ラモ、
 命が惜しケレバ我々に協力する事ダナ」

「だが、あの本は燃えたはずだ!」(Noelが盗まれた本のこと)
そうたたきつける俺に、赤ローブのマスクが にぃっ、笑う。
「ククク。サークル9のロストスペルが、ソンナコトデ消えて
 ナクナルモノカ――」


その後、Moonglow,Deceitなど、これでほぼ、ブリタニア全土の家を探したが… 結局、第2の依頼も失敗に終わった。たぶん、何か見落としでもあったのだろう。



4.『たった独りで立つ少女』

夜更けの親不孝亭。
「歴史に現れては消える、禁断の本。よくある話ではあるね」
「だが、きっちり燃えたはずだ」

「・・・いいかいジャック。こう考えてみよう。
 強力な魔術書とは、実は本の姿など、一つの側面に過ぎない。
 むしろ本来の形態は、陽性の遺伝病や、ウィルスに近いものだ。」

「???! ????」
相変わらず、友達のMystarの話は、サッパリ分からない。

「あ。・・・あー、君たちの尺度で言うと、『先祖代々の祟り』とか、
 『呪い』とか・・・なあ、これなら分かるだろう?
 Noel は『本』の解読は済んでいなかったというが・・・実は、
 その記録は彼女の遺伝子の一部に圧縮され、血筋に脈々と
 受け継がれている。
 あるいは、彼女に接触した者たちにも、模倣子として残る。
 そして、しかるべき時と場所で、それは復活する。写本としてね。
 ま、書いた者の記憶にだって残るかどうか、怪しいがね」
 
やっぱり分からん。だが、Myster十八番の『口からでまかせ』が的中してるかどうかは別にして、俺はその禍禍しいイメージに戦慄した。

----------
「で、ジャックはどっちにつこうと思っているの? 
 法王庁?それともFoA?」
MIZUKIが問いかける。俺は答えた。
「俺は、Noelにつく。」

俺は、脳みそが足りない分、耳と足を使って、ずっと考えていたのだ。
――Noelが異端の烙印を押されたとして、いちばん得をするのは誰だ? おそらく、FoAだ。 そこでNoelを救出し、お尋ね者にでも仕立て上げれば・・・彼女も、奴等と同じ穴のムジナとなる。保護と引き換えに、協力を要請することもできるだろう。(彼女の性格を計算に入れなければ、だが)

それに、そもそも、騒ぎを起こしてNoel逮捕に踏み切らせたのは、FoAと結託したデーモン教の陰謀だ、と俺は見ていた。Noelの家でデーモン像を発見させて・・・ ――GENちゃんの考えそうな事だ。

では、全て仕組まれたものだったとして――最初に動いた法王庁はどうなる?騎士 N.Hatiman か? ありえない。彼は Noelを告発し、処刑する立場でありながら、最も彼女の身を案じ、なぜか心情的にも近い人間だった。

「そっ、それは・・・正しく正義が行われるようにだ!」
と、奴なら言い張るだろうが(笑)。
ま、どのみち、あの堅物にそんなことができるとは思えない。

では、誰が?・・・あるいは・・・まさか・・・

・・・まあ、どうでもいい事だ。 全て、俺の推測に過ぎない。
ただ、はっきりしている事がある。Noelには、味方がいなかったのだ。
今や、いろいろな人々が・・・彼女を巡って、蠢いていた。
でも、それは彼女の『力』を欲しがったり、異端だ何だと騒いだり――ついぞ、1人の人間としての彼女に、目を向ける者はいなかった。

彼女はずっと、たった独りで、奴らと渡り合っていたのだ。

それが理由だ。 便宜上、法王庁の出した『5・18異端裁判』の警備依頼を受けることにする。だが、判決の行方によっては――たぶん、Noelが処刑されるギリギリまでは待つが――法王庁をも、敵に回すことになる。俺はMIZUKIにそう説明した。

「あのねえジャック、
 Noelはもう、依頼人じゃないんだよ?それに法王庁からは報酬も
 出るんだし。傭兵の流儀に反する事になるわね」
「すまんな、俺の流儀には反しないんだ。
 …Hatimanも、分かってくれるさ」

「ジャックって・・・
 ほんと、とことん儲からないようにできてるんだねー。」 
半ば呆れたように MIZUKI は言った。

「Noelにつくとしたら、採算は度外視しなくちゃならないわ。
 それに――私、戦いに負けるのは嫌いなの。勝つ算段はできて
 いるんでしょうね?」

艶然と笑うMIZUKIに、俺は思わず後ずさった。
――そんな自信は、どこにもなかったから。

----------
(そこで、俺は酒場『親不孝亭』に駆け込み、これまでの一切合財をぶちまけて協力者を募った。当時の言い草は、こんなふうだった。)

> 長い話を聞いてくれて、どうもありがとう。そして俺の考えた
> 算段とは、ここにある。つまり、こうやって話した事だ。
>
> もしあんたが、Izumoの欠片に生きる者なら・・・
> どうか法王庁の依頼を受けてやって欲しい。
>
> まあ、裁判でNoelが有罪になれば――その時は、お互いの矜持や
> 経済観念で、敵味方、どう転ぶかは分からないんだがね。
> でも、まずは FoA を何とかしなくちゃ、どうにもならないからなあ。
>
> 「参加はしたいけどギルドに入ってないよ~~~~」とゆう人は、
> あー、その、MIZUKIに相談してみてくれ。 ギルドに一時的に
> 入れば参加できるだろう。なぁに、傭兵ギルドなんて、事が
> 終わったらすぐ抜ければいいんだしさっw
> 「こらこらジャック」ごきん★
> は、はうっ・・・ あ、 irc.tri6.net #***_*** だよ。
>
> じゃっ、ここは一杯、俺に奢らせてくれよ。 はは、頼んだぜ?
>                          (おわり)



≪人物/ギルド解説≫
 Jack Shandy:俺。日給80GPの傭兵。当時は VPK
 MIZUKI:VPKのGM。
 Noel:ニブルヘム家の娘で、ある禁断の『本』の元所有者。
    異端の魔女として投獄されている。
 N.Hatiman :法王庁の騎士。
 Dark Moon :法王庁の異端審問官。
 赤ローブのオーク:FoAの一員。様々な謎の言葉を残す。
 Mazelgh :法王庁に捕まったFoAのオーク。
 GENちゃん:デーモン教の教祖。Jackとは古い知り合い。
 Mystar :Jackの友人。
 
 VPK:傭兵団。
 法王庁:B*I。異端者の裁判、処刑を行う。
 J+K :正義の騎士団。法王庁に協力する。
 SST :比較的中立なギルド。酒場を経営する。
 FoA :オークギルド。Noelの周囲に暗躍する。人間の排斥を願う。
 デーモン教:DDK。デーモンを崇める宗教団体。
 FAW :強力な武力集団。時にデーモン教と同盟。

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Noel ~ニブルヘルの魔女~ 1.

あれから、もう1年になる。

俺が残念に思うのは、あの N.Hatiman が虚無的な男、ヤクト皇帝とやらの手先になりさがった男――そう世間で思われてることだ。 もちろん、それは本当のことなのかも知れない。 時は人を変えるから。

人間の価値は そいつが何をやってきたかと、何をしようとしてるかで決まる。 Hatiman がこれから何をするのかは、俺は知らない。だから、あいつがどんな奴だったか、何をしてきたかについて語ろう。


これはトリ沼のニブルヘルの魔女、Noelをめぐる物語だ。

俺は一介の傭兵にすぎない。例によって、事件の中心にはいない。
今度はまたしても騎士 N.Hatimanが、もしかするとコレを読むあなたが、次なる事件の主役となるのかも知れない。

――なぜなら、事態が今も進行中だ という気がしてならないからだ。



Noel ~ニブルヘルの魔女~



2002年4月
 とある書物が狙われ、その警備のために冒険者が募集された。
 依頼人は本の正当な継承者であるニブルヘム家のNoel。しかし、
 護衛に扮して潜入した女盗賊により、本はまんまと盗み出されて
 しまった。 奇妙なのは、その女盗賊の後の行動である。
 彼女は盗みを依頼した組織をも裏切り――なんと本を抱いたまま、
 火口に飛び込んでしまったのだ。
 「この本は災いを呼ぶ!!――人の目に触れてはいけなかった
  のよ!!」
 最期にそう叫んだとも言われている。
 
2002年4月末
 ブリテン法王庁は「異端の魔女の疑いあり」としてトリ沼の
 鍛冶師 Noel を逮捕、Yewの刑務所に投獄した。証拠としては、
 彼女の家から悪魔の像が発見されたという。この時、周囲に
 デーモン教の信者達がいたとの目撃談もあるが、詳細は謎に
 包まれている。
 


1.『脱 獄』

俺が MIZUKI に連れられて Noel に会ったのは、彼女が投獄された後の事だった。 「ではNoel殿。さっそく依頼の件ですが・・・」
MIZUKI は、俺がいた傭兵団 VPK の団長だった女だ。早速 手馴れた調子で交渉を始める。他にはメイジの Gai も同行していた。

俺は看守に成りすましてたので、牢の外にいる本物の看守と話し、Noelを収監した法王庁B*Iの騎士『N.Hatiman』と、異端審問官『Dark Moon』の名を聞き出した。

外をうろついてたデーモン教の GENちゃんが急接近してきたのは、この時だったとおもう。 (Noelの日記では、「いたずらして、看守にパラライズをかけ脱走したところ、俺たちがついて来た」となっている。だが俺は、てっきりNoelがデーモン教に拉致されると思ったのだ)

そんなこんなで、俺たちは脱走に成功した。Yew監獄の間取りには、おかしな所がある。興味のある人は調べてみるといい。

ロストランドの海を渡り、Khaldun方面へ――ミノック北東の洞窟から出てきた俺たちは、SST酒場に駆け込んだ。法王庁は依然、Yewでデーモン教に襲われており、SSTに支援要請がされたところだ。 バッタリ出会わなくて良かったぜ…だが。
「帰りましょう――法王庁の方々を、助けなくちゃ」
ミルクを飲みながらNoelが言った。

このまま逃亡するより、裁判で身の潔白を。 なにより、人がデーモン教に襲われているのを、放っては置けないらしい。そんな良心など、ついぞ持ち合わせの無い俺は、耳を疑ったが・・・結局、その通りにした。

こうしてNoelは牢に戻り・・・俺たちVPKは依頼の件もあったので、法王庁の騎士 N.Hatiman、J+K騎士団と行動を共にした。 そして、後で
「15人がかりでGENを追いまわしたな!」とデーモン教と同盟のFAWに、手酷いしっぺ返しを食らった。。。



2.『探 索』

さて。 Noelから受けた依頼の内容は、「法王庁の本拠地をつき止めて欲しい」というものだった。俺は下手くそな変装をし、牢に現われた N.Hatimanの前に踊り出た。

「大変です!
 Dark Moon卿が、至急Noelを連れ、本庁に出頭せよとの事です!」
「なに!それはまことか?!」 「わたくしも、御供いたします!」

我ながら、迫真の演技だった、と思う。が。

「ぬう、Noelめ、いないぞ!?さては、またしても脱獄か!」
(なに~~~~~?!(笑))
「ん?はて、そういえば見ない顔だな。貴様、名は何と言う?」
(~~~~!!!!)「ちゃ」
「…ちゃ?」 「…チャック・ジャンディ。」
「そうか。ではチャック、トリ沼に行って Noel を探してまいれ。」
「・・・は、はっ!!」

こうして俺は引くに引けず、法王庁の見習い騎士 Chack Jandy として、散々 N.Hatiman にこき使われる事になった。口から出任せに
「あー、Dark Moon異端審問官に、取りたてられたのです!」
と誤魔化していたのだが、当の Dark Moon と牢で会った時にはびびった。

「お、お忙しい身で
 無理もありますまい!お忘れですかChack Jandyです!!」
「はて、そーいえばそう言う事も、あったかも知れんなあ」
「そーですとも!あーっはっはっはっは」
「わーはははは」「いやあ愉快愉快!」

――奴らが気付いていたかなんて、考えたくもない。(笑)

ところでこのDark Moon異端審問官は、件のNoel投獄の指令を出した人物だった。今は第一線を退いてはいるが、昔、サベージ部族とオーク達との戦いがあった時には、『部族百人斬り』の異名をなした猛者だそうだ。

こうして法王庁の前で間抜けな道化を演じるかたわら、実は彼らがゲートでも出して来ないかと、俺は当たりをつけた物陰に隠れ、じっと待ってみたりもしていた。・・・が、収穫はなかった。

こうなると、単純バカの俺には、大してできる事はない。――だから、いちばん単純な事をした。 ブリタニア中の家屋を、一軒一軒探したのだ。

Yewの西端から始めて、シェイム、東へ抜けて親不幸亭、Cove, Minoc, Vesper, そしてさらに東へ・・・返って、Britain, Trinsic, 海を渡りFAW島, Hythloh, そして周囲の孤島へ・・・俺はギルドストーンを、読んで回っていった。

辺境で、城が建ちそうな、広大な空き地に出くわした事もある。
(注:未だに家を持ってないんで知らなかったんだが、
 後で微妙な高低差があって建築できない事が分かった)
とある家では、部屋中にうず高く積まれた人骨に、戦慄したりもした。
・・・あと、品揃えも良い激安店を見つけたのは、良かった。
そしてなぜか「MUNEO HOUSE」の表札は31軒もあったとゆう・・・

後で MIZUKI が訊き出したところによると、法王庁はロードブリティッシュ城内にある、そうだ。 正確な位置は分からない。

俺は依頼の失敗を告げに、Noel のいる牢に向かった。



≪人物/ギルド解説≫

 Jack Shandy: 俺。日給80GPの傭兵。当時は VPK
 MIZUKI: VPKのGM。
 Noel: ニブルヘム家の娘で、ある禁断の『本』の元所有者。
     異端の魔女として投獄されている。
 N.Hatiman : 法王庁の騎士。
 Dark Moon : 法王庁の異端審問官。
 GENちゃん: デーモン教の教祖。Jackとは古い知り合い。
 
 VPK: 傭兵団。
 法王庁: B*I。異端者の裁判、処刑を行う。
 J+K : 正義の騎士団。法王庁に協力する。
 SST : 比較的中立なギルド。酒場を経営する。
 デーモン教: DDK。デーモンを崇める宗教団体。
 FAW : 強力な武力集団。時にデーモン教と同盟。

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